ニートのデメリット

ニートであることのデメリットは計り知れない。リストを作れば、iPhoneの画面に収まらない長さになってしまうことだろう。その中で、今パッと思いつくものを挙げてみます。

 

気まずい

初級ニートは、親や親戚が集まった席などで肩身の狭さを感じることだろう。

 

私の場合は、5年以上のキャリアがあり、「何もしてない人」というのがある程度認識されているので、直接聞いてくる親戚は少ない。たまに嫌味を言われることもあるけれど、そういう時は培ったスルースキルを発揮する。

 

また、親とテレビを見ていて、「ひきこもり」的な単語が出てきたら、そっとその場からフェードアウトする。そして、話題が変わるのを待つ。ハリケーンが過ぎ去るのを地下室で待つアメリカ中西部の人々のように。

 

そのようにして、いつの間にか「気にしないスキル」を身につけてしまった。

 

友人関係に関しては、他人の生き方に対して説教してくるような人間とは付き合わないようにしているので、自然と友達の数は減ってくる。今では、友人にも「特に何もしてない人」というキャラが浸透しているので、気まずさを感じることは少ない。

 

しかし、もっと大きな意味で、社会全体に気まずさというか、居心地の悪さを感じることはある。

 

特に地方都市では、いい歳をした男が昼間から外でふらふらしてる光景は異様だ。本当は散歩したり、公園で寝転がって本でも読んでたいけど、匿名性が確保されておらず、人の目が気になってしまう。

 

たまに旅行にいったときには圧倒的な開放感を感じる。昼間から外でビールを飲んでても「観光客感」を出しているので、誰も気にしない。私も人の目を気にしない。

 

そもそも、「人の目が気になる」というのは、自分の思い込みで、被害妄想なのかもれしれない。実際は、人は他人のことなんてそんなに気にしてない。自分で勝手に自意識過剰になっているだけだ。

 

 そう自分に言い聞かせて、昼間から外に出る日もある。本来は堂々と公園とかでゆっくりしたいんだけど、私はまだその次元には達していない。

 

社会的つながりがなくなる

仕事上の付き合いというものがないので、そこから派生する人間関係も皆無だ。

 

休日出勤もないし(そもそも「休日」「出勤」という概念がない)、仕事後の飲み会もない。それ自体は全然いい。(ちなみに、職場の飲み会って自費なのかな?そうだとしたら、せっかく仕事で稼いだお金を、仕事の付き合いに使うってのは本末転倒な気もする)

 

そのかわり、新しい出会いが圧倒的に少ない。働いてる人なら、仕事の付き合いからプライベートの付き合いに発展することもあるだろう。そこからさらに新しいつながりが広がっていく、なんてこともありえる話だ。

 

その点、ニートはどうしても人間関係が限定的なものになってしまう。

 

幸運にも現代社会においてはネットで人とつながることは可能だけど、ニートといっても一枚岩ではなく、それぞれの事情があるし、ニートだからといって「同業者」という雰囲気にはならない。自分で工夫して趣味のつながりなどを築いていくしかない。

 

モテない

ある意味、これが最大のデメリットだろう。

 

「モテ」は社会的つながりの延長線上にある。社会的なつながりが少なければ、当然異性とのつながりも少なくなる。

 

私の例でいえば、リアルやネットで知り合って連絡先を交換した女性に、働いてないことを伝えると、即ブロックされることも珍しくない。まあ、ニートであること以外にも、外見や性格でアウトだったのかもしれないが…。

 

ここを断捨離して、「女なんていらない」ってなることができれば、上級ニートへと進んでいけるのだが、まだ「女性とのつながりは欲しい」と思ってしまう自分がいる。

 

そんな感じで、現代の日本ではまだ、ニートというのは異質な存在だ。

 

私の場合は、「人の目」という関門はほぼクリアできているので、仕事以外の何かで豊富な人間関係やつながりを確保できれば、快適なニート生活を送っていけるのではないか、と思っている。

 

ちなみに、金がないのはもちろんのことなので、ここでは割愛させてもらった。

 

また、ニートには一定のメリットもあるので、いずれ書いてみたいと思います。